- 2月 22, 2025
炭水化物ゼロダイエットの良し悪し

炭水化物ゼロダイエットのメリット・デメリット、リスク
炭水化物ゼロダイエット(極端な糖質制限)は、体重減少を目的に取り入れられることが多いですが、メリットとリスクの両方を理解することが重要です。比較的簡単に取り組めて短期間での結果も出やすいため数年前はテレビでも沢山取り上げられましたが、現在はリスクも高いとしてゼロはやめた方が良いとの見解になっています。
例えば、欧州心臓病学会(ESC)学術集会で発表された大規模な研究では、不適切な低炭水化物ダイエットは、脂質の摂取量が多くなり、採血にてコレステロール値が上昇し心疾患の発症リスクが高まるとされていたり、認知症の発症リスクを上昇させるといった報告もあります。
以下に簡単にまとめました。
✅ メリット
1. 体重減少が早い
炭水化物を摂取しないことで、体内のグリコーゲン(筋肉や肝臓に蓄えられたエネルギー源)が減少し、それとともに水分も抜けるため、短期間で体重が落ちやすい。
2. 食欲抑制
高タンパク・高脂質の食事は満腹感を持続しやすく、過食を防ぐ可能性がある。
3. 脂肪燃焼の促進(ケトーシス)
炭水化物をほぼ摂取しないことで、体が脂肪をエネルギー源として使う「ケトーシス」の状態に入り、脂肪燃焼が促進される。
✅リスク
1. エネルギー不足・集中力低下
炭水化物は脳の主要なエネルギー源。極端に制限すると、思考力の低下や疲れを感じやすくなったり認知症のリスクになったりする。
2. 筋肉量の減少
炭水化物を減らした分の他の栄養素が足りないと体脂肪と共に筋肉の分解も進みやすくなり、筋肉量が減ることで基礎代謝が下がり、食事を元に戻すと、ダイエット開始前以上の体重にリバウンドをしてしまうリスクが生じる。
3. 便秘になりやすい
炭水化物を制限すると食物繊維の摂取が減り、腸の動きが鈍くなって便秘になりやすい。
4. 長期的な健康リスク
野菜や果物の摂取が不足しがちになり、ビタミン・ミネラル不足に陥る可能性がある。
極端な糖質制限は、心血管疾患のリスクを高めるとの研究結果もある。
5.腎機能の悪化・肝機能の悪化
腎臓の機能異常がある方や肝硬変の方は、糖質の代替として多く摂取するタンパク質によって機能異常が悪化する可能性がある。
⭐️炭水化物ゼロダイエットではなく低炭水化物ダイエットを意識しよう!
完全にゼロにするのではなく、1日100gから150gくらいにしよう!
低GIの炭水化物(玄米・オートミール・全粒粉パンなど)を取り入れる
野菜やナッツで食物繊維を補う
タンパク質や健康的な脂質(魚・ナッツ・オリーブオイルなど)をバランスよく摂る
炭水化物ゼロダイエットは一時的な減量には効果があるものの、長期的に続けると健康リスクが高まるため、極端な制限ではなく「適度な糖質制限」を意識して継続するのが理想的です。
どうしても炭水化物が我慢できない方は、当院のマンジャロメディカルダイエットとの組み合わせが有効です。ご希望の方はぜひ一度ご相談ください。
横浜市・横浜駅のGLP-1メディカルダイエット・マンジャロダイエットとは横浜フロントクリニックにお任せください。
※メディカルダイエットは完全自費診療となります。