- 1月 24, 2026
COPDを早期診断・早期治療をすることの意義。早期発見するための極意とは?
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は喫煙が原因で発症する疾患です。喫煙歴が長ければ長いほど、喫煙本数が多ければ多いほど発症するリスクが上昇します。
ではなぜ、COPDは早期診断・早期治療を行わなければならないのでしょうか?それはCOPDという病気は、喘息と同様に進行性の病気であり、適切な治療を行わないと呼吸機能が加速度的に下がり、将来、酸素を使用しながらの生活になってしまったりするからです。COPDの増悪(発作)を薬を使って適切にマネージメントしないとどんどん呼吸機能が下がっていくのが下の図を見ていただければご理解いただけると思います。

また、増悪回数が多いと長期的に生存率が下がることも報告されています。

早期発見するにはどうしたらいいの?と思いましたよね。2025年の最新の論文をご紹介したいと思います。

従来の診断基準は呼吸機能検査(いわゆるスパイロ)の基準がすべてでしたが、今回JAMAの論文で提唱された診断基準は、従来の診断基準である呼吸機能検査を満たさなくても、COPDの症状があり、CT検査でCOPDの所見を認めればCOPDとして治療すべきとの報告になりました。ちなみに、今回の新基準に該当したCOPDの患者さんたちを、無治療で経過観察したらどうなったのか気になりませんか?その点も論文でしっかりとまとめられています。下の図が結果です。

オレンジがCOPDではなかった人たち(つまり健康な人々)
黒が新基準の副基準(マイナー基準)を満たした人たち
水色が旧来の基準を満たした人たち
となります。新基準の該当者を無治療で経過を見た場合は有意差を持って死亡リスクが高かったことが分かるのです。
COPDの早期診断・早期治療のためには、今後CT画像検査が求められる時代になったということです。
当法人ではすべてのクリニックでCTを設置し、必要と判断された場合は即日の検査が可能です。読影はその場で外来医が行うとともに、聖路加国際病院及び横浜市大放射線科Dr.たちのWチェックを行なっています。
喫煙歴があって、COPDが心配な方、気管支喘息が心配な方は是非当法人のクリニックにご相談ください。
執筆者情報
井上 哲兵(いのうえ・てっぺい)
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ 理事長/医学博士
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
2009年に聖マリアンナ医科大学医学部を卒業後、同大学の研修医・呼吸器内科を経て、国立病院機構静岡医療センターにて呼吸器診療の研鑽を積む。
2019年4月に医療法人社団南州会 理事長に就任。現在は3院の呼吸器医専門クリニックを要するフロントクリニックグループを運営。
フロントクリニックグループ一覧
- 三浦メディカルクリニック
- 横浜フロントクリニック
- 東京品川フロントクリニック
- 目黒区分院(2026年9月開院予定)
- 新宿区分院(2027年12月開院予定)
【保有資格・所属学会】
- 緩和ケア研修会修了医
- 医学博士
- 日本内科学会認定内科医
- 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
- 日本医師会認定産業医
- 厚生労働省認定 臨床研修指導医
- 身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器)
- 難病指定医(呼吸器)