• 1月 26, 2025

スギ花粉症のシーズンに入りました。花粉症注射薬ゾレアという選択肢がある事をご存知でしょうか。

今年はもうスギ花粉の飛散が確認されてしまいました。花粉症の人にとっては嫌な季節になりました。皆さん、スギ花粉症の対策はどのように考えていますか?市販薬?処方薬?それともゾレアという花粉症注射薬?

今回は、ゾレア注射薬について説明致します。

ゾレアは生物学的製剤というカテゴリーの薬です。なんだか物々しい感じがしますよね?心配いりません。ゾレアは重症喘息、重症蕁麻疹の患者さんに長年に渡って使用されてきた安全性が高い薬剤で、アレルギー反応の原因であるIgEという成分を阻害することでアレルギー症状が出にくくなるという作用機序です。当法人は、重症喘息、重症蕁麻疹だけではなく、重症花粉症治療にもゾレア治療を行なっております。

ゾレア治療を受けるには

以下の条件をすべて満たす必要があります。 

□季節性アレルギー性鼻炎の内服薬+ステロイド点鼻を使用した。                  

□治療にかかわらず、効果が不十分で重症あるいは最重症であった。

□血清中の総 IgE 値が 30~1,500IU/ml の範囲にある。(1年以内の採血結果)

□採血で分かる、スギIgE値が1年以内にクラス 3 以上

□12 歳以上で、体重が 20~150kg の範囲にある。(当法人は医師要件の兼ね合いから15歳以上のみが対象になります。)

□概ね2月から5月で12週間以内の使用。(当法人は12週間を超えての治療は行なっておりません)


重症度は下記の重症及び最重症の患者さんが該当します。

イメージは内服や点鼻のステロイドを使用しても、くしゃみ・鼻水hが一日中止まらない人、鼻が詰まって息が1日中苦しい人が対象になります。

ゾレアを花粉症で使用するには医師の資格要件があります。当法人では、尾上(林)医師、井上(哲)医師、甲田医師、古屋医師、渡邉医師、半田医師、岩藤医師、井上(彩)医師が該当します。

ゾレアを希望する場合であっても要件を満たさない場合は、対象になりませんのでご注意ください。ゾレア治療の流れとしましては、まずはご受診頂き、内服治療+ステロイド点鼻治療を開始すると共に、採血にてスギIgE値の測定と総IgE値の測定を行います。1週間以上の間をあけて再診頂き状態を確認。内服+ステロイド点鼻の投薬を行なっても重症以上である状態を確認した上で投与を行います。初診からの投薬は出来かねますのでご注意ください。治療費に関しましては総IgE値と体重を参考に投与量を算出してからのご案内になります。数千円から数万円の間となり、個人差がかなりあるのでご注意ください。

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