- 10月 27, 2024
呼吸機能の低下が認知機能低下に関与していることが大阪が大学の研究で解明
Geriatrics & Gerontology International8月号に大阪大学から興味深い研究が報告されました。
呼吸機能低下と認知機能低下は関連性があるというものです。
73歳群と83歳群の2つの年齢層で解析されました。その結果、83歳群において呼吸機能低下が認知機能低下と関連していると結論づけられました。呼吸機能低下の原因は様々なものが挙げられます。喘息のコントロールを怠り呼吸機能低下を来した、タバコを吸いすぎて呼吸機能低下を来した、間質性肺炎や気管支拡張症、肺結核後遺症などで呼吸機能低下を来したなどです。呼吸機能低下をきたすとなぜ認知機能が下がるのか?までは統計学的には分かっていませんが、呼吸器専門外来を行なっていると容易に想像がつきます。
あくまで私見ですが、呼吸機能が下がる→息切れを避けるために活動量が下がる→体力や筋力が落ちる→さらに呼吸機能が下がる→息切れがキツくなり自宅に閉じこもりがちな生活になる→外界からの刺激が減る→認知機能が下がる このパターンではないでしょうか。統計学的に証明された訳ではありませんが、年間、延べ3万人程度の呼吸器疾患の患者様を診させて頂いている経験からするとこの流れな気がしています。
呼吸機能を下げないためには喘息やCOPDなどの正しい診断と治療、速やかな禁煙、適度な運動が大事です。2ー3週間以上続く咳や運動時の息切れなどがみられた場合は、速やかに受診が必要です。
喘息かな?肺の病気かな?咳がやたら長引くな!と思ったら横浜市・横浜駅直結の内科・呼吸器内科・アレルギークリニックである横浜フロントクリニックにぜひご相談ください。