• 4月 11, 2025
  • 4月 27, 2025

熱がない肺炎!?ってあるの?

毎日外来をしておりますと、熱がないのに画像検査が必要なの?と言われる患者様が一定数いらっしゃいます。肺炎=高熱+強い咳や痰という先入観からくる言葉なのだろうと思います。結論から申しますと無熱の肺炎は珍しくありません。むしろ3から4割程度は無熱です。内科医であってもこの事実を知らない医師が多くいるのも事実ですので患者様がご存じでないのも無理はありません。しかし、呼吸器外来をしておりますと正直、毎日と言っていいほど、無熱の肺炎を診ております。肺炎の診断がつくと重症度に合わせた抗生剤加療を行うことができ、スムーズに回復に向かうことが出来ます。

強い湿性咳嗽(痰絡みの咳)、夜横になれないくらいの強い咳、2週間以上続く咳、感染症流行期、50歳以上で過去に喫煙歴がある方の咳などは、熱がなくても適切な治療介入のために適切な画像検査を行うことが大切です。レントゲン検査を行うのは勿論ですが、状況に応じてCT撮影まで行うことで初診時から正確に、肺炎は勿論のこと、肺癌、肺気腫などがないかを確認できます。

当法人のクリニックはすべてCTを搭載しており、外来医が一次読影を行い、二次読影を放射線科診断専門医( (株)横浜ラジオロジカ:横浜市大放射線科発のベンチャー企業で放射線科診断専門医が在籍。代表は山城 恒雄 Dr.で横浜市大准教授を経て現職は聖路加国際病院放射線科部長)が行います。病院では当たり前の時代ですが、クリニックではまだまだ珍しいダブルチェックを標準化しており、より正確な診断・より適切な治療を心がけております。

長引く咳や夜横になれないくらいの咳、他院で治療されたが改善しない咳などの症状がある場合はぜひ当院にご相談ください。

文責:医療法人社団南州会 理事長 井上哲兵

経歴

  • 2003年浅野高校卒業
  • 2009年聖マリアンナ医科大学医学部卒業
  • 2009年4月~2011年3月同大学病院研修医
  • 2011年4月~2015年3月同大学呼吸器内科診療助手兼同大学内科(呼吸器)大学院
  • 2015年4月~2018年3月同大学呼吸器内科助教
  • 2018年4月~2019年3月独立行政法人国立病院機構静岡医療センター呼吸器内科医長
  • 2019年4月医療法人社団南州会理事長/聖マリアンナ医科大学非常勤講師
  • 2019年8月三浦メディカルクリニック院長
  • 2024年5月横浜フロントクリニック開院

資格・役職

  • 医学博士
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
  • 日本医師会認定産業医
  • 厚生労働省認定臨床研修指導医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器)
  • 難病法における難病指定医(呼吸器)
  • 緩和ケア研修会修了医
  • アレルギー舌下免疫療法適正使用管理体制に基づく講義の受講・試験の修了医
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