- 4月 11, 2025
- 4月 12, 2025
熱がない肺炎!?ってあるの?

毎日外来をしておりますと、熱がないのに画像検査が必要なの?と言われる患者様が一定数いらっしゃいます。肺炎=高熱+強い咳や痰という先入観からくる言葉なのだろうと思います。結論から申しますと無熱の肺炎は珍しくありません。むしろ3から4割程度は無熱です。内科医であってもこの事実を知らない医師が多くいるのも事実ですので患者様がご存じでないのも無理はありません。しかし、呼吸器外来をしておりますと正直、毎日と言っていいほど、無熱の肺炎を診ております。肺炎の診断がつくと重症度に合わせた抗生剤加療を行うことができ、スムーズに回復に向かうことが出来ます。
強い湿性咳嗽(痰絡みの咳)、夜横になれないくらいの強い咳、2週間以上続く咳、感染症流行期、50歳以上で過去に喫煙歴がある方の咳などは、熱がなくても適切な治療介入のために適切な画像検査を行うことが大切です。レントゲン検査を行うのは勿論ですが、状況に応じてCT撮影まで行うことで初診時から正確に、肺炎は勿論のこと、肺癌、肺気腫などがないかを確認できます。
当法人のクリニックはすべてCTを搭載しており、外来医が一次読影を行い、二次読影を放射線科診断専門医( (株)横浜ラジオロジカ:横浜市大放射線科発のベンチャー企業で放射線科診断専門医が在籍。代表は山城 恒雄 Dr.で横浜市大准教授を経て現職は聖路加国際病院放射線科部長)が行います。病院では当たり前の時代ですが、クリニックではまだまだ珍しいダブルチェックを標準化しており、より正確な診断・より適切な治療を心がけております。
長引く咳や夜横になれないくらいの咳、他院で治療されたが改善しない咳などの症状がある場合はぜひ当院にご相談ください。