TEL:045-577-0121

診療内容

アレルギー科

アレルギー科について

アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)をきっかけとして、病的反応がみられている状態をアレルギー反応と言います。このアレルギー反応によって、引き起こされる様々な症状がアレルギー疾患です。同疾患には、アトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギー、金属アレルギーなどが含まれます。これらの診療を行うのがアレルギー科です。当院では、代表院長(呼吸器専門医)外来や理事長(呼吸器専門医)外来でもアレルギーの診察・治療を行いますが、重度のアレルギー(特に食物アレルギー)の場合は火曜日午後のアレルギー専門外来で渡邉 直人医師(聖隷横浜病院アレルギー科、アレルギー専門医・指導医)が担当いたします。

アレルギーが起きるしくみについては、人間の身体に備わっている免疫が関係していると言われています。人体というのは、体内に侵入しようとする抗原(細菌、ウイルス等の病原体)を見極め、必要であればそれを排除するための物質(抗体:免疫グロブリン)が作られます。その後、同様の抗原が体内に侵入しようとした際に前回作られた抗体が反応して、体外へ除去しようと働くようになります。これを抗原抗体反応と言い、一般的には免疫と呼ばれています。

この免疫(抗体)が作られる過程において、過剰に抗体が作られる、人体に有害でないものにまで抗体を作るといったことが起きるケースもあります。そのような場合、体が過剰に反応するようになって、くしゃみ、流涙、湿疹などの症状のほか、生命にも影響しかねないアナフィラキシー・ショック(血圧が低下、呼吸困難を引き起こし、意識を失う)を引き起こすこともあります。これがいわゆるアレルギー反応です。以下の症状に心当たりのある方は、一度当院をご受診ください。

当院では、院長や理事長もアレルギーの診察・治療を行いますが、重度のアレルギーの場合は、日本アレルギー学会指導医・専門医であり国際喘息学会日本・北アジア部会 評議員、日本職業・環境アレルギー学会 評議員などの担っている渡邉 直人医師が火曜日午後のアレルギー専門外来で診療いたします。

  • くしゃみや鼻水がずっと続いている
  • 目の充血や流涙が止まらない
  • 咳の症状が長い期間に及んでいる
  • 原因が特定できない湿疹や皮膚のかゆみがある
  • など

主なアレルギー疾患

  • 気管支ぜんそく
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性結膜炎
  • 花粉症
  • 食物アレルギー
  • 金属アレルギー など

アトピー性皮膚炎

横浜フロントクリニックモールでは横浜フロントベイサイドクリニックが皮膚科を標榜しております。喘息に合併する軽症なアトピーであれば診療致しますが、基本的には皮膚科専門医の受診をお願いしております。

花粉症

花粉がアレルゲンとなって発症する様々なアレルギー症状がみられている状態が花粉症です。原因となる花粉としては、スギやヒノキが有名ですが、患者様によっては、ケヤキ、イネ、ヨモギ、ブタクサなどの植物が原因の可能性もあります。したがって春先のみとは限らず、初夏や秋に飛散する花粉が原因で発症することもあります。いずれにしても飛散時期限定となります。

花粉症の症状

主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎をはじめ、目がかゆい、流涙、目やになどのアレルギー性結膜炎の症状がみられます。そのほかにも、痰が伴わない咳、のどのかゆみ、湿疹等の皮膚症状が出ることもあります。

花粉症の治療

治療をする場合ですが、まず原因となる花粉が鼻の粘膜や目に入り込まないための対策(マスク、眼鏡の着用、帽子をかぶる、室内に花粉が入らないようにする 等)が必要です。

そのうえで、アレルギー症状が強ければ、抗ヒスタミン薬の内服薬を使用します。また鼻づまりがひどければ点鼻薬として鼻噴霧用のステロイド薬、眼症状では抗ヒスタミン薬等の点眼薬を用います。

このほか症状緩和を目指す治療として、当院では原因となるアレルゲンを体内に舌下から毎日、体内に入れることで、体を慣れさせるアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法 等)を行っております。治療は3から5年程度必要とされます。必ずしも完治するものではありませんが、同治療を行った方の多くは、症状が改善傾向になります。

当院では重症スギ花粉症の方に対するゾレア療法を行っております。採血検査にてスギのアレルギー反応がCLASS3以上で、かつ内服の抗アレルギー剤や点鼻ステロイドを使用しても効果がえられない方が対象です。適応基準が細かい為、詳しくは代表院長外来、理事長外来、渡邉外来でお聞きください。不明な場合は電話にてお問い合わせください。採血結果によってはゾレア治療が適応にならない場合がございます。あらかじめご了承ください。

アレルギー性鼻炎

鼻の粘膜にアレルゲンが付着することで炎症を引き起こし、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状などがみられている状態がアレルギー性鼻炎です。多くの患者様は小児で発症し、喘息やアトピー性皮膚炎を併発していることが多いです。

この場合、発症時期が限定される季節性アレルギー性鼻炎(主に花粉症)と季節に関係なく一年中発症する通年性アレルギー性鼻炎に分けられます。

アレルギー性鼻炎の原因

発症原因に関してですが、季節性の場合はほぼ花粉です。また通年性では、ハウスダスト(ダニ、真菌(カビ)、ペットの落屑等の混合物)、ペットの毛やフケなどが挙げられます。

アレルギー性鼻炎の治療

アレルギー症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり 等)を抑える治療(対症療法)としては、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬などの内服薬やネブライザー療法を行います。またダニやスギ花粉がアレルゲンという患者様には、アレルゲン免疫療法のひとつである舌下免疫療法を選択することもあります。これら薬物療法では、鼻づまり等の症状が改善しない場合は、手術療法として、鼻粘膜をレーザーで焼灼して粘膜の腫れを抑える鼻粘膜焼灼術などが検討されます。

食物アレルギー

特定の食物がアレルゲンとなって発症する様々な症状のことを食物アレルギーと言います。なお、どの食物がアレルゲンになるかは、人によって異なります。

よくみられるのは、乳製品(牛乳、チーズ、バター 等)、卵、大豆、小麦、そば、甲殻類(カニ、エビ 等)、ナッツ類などです。

食物アレルギーの症状

主な症状は、じんましん、皮膚に発赤、むくみ、息苦しくなるほか、腹痛、嘔吐・吐き気、下痢等の消化器症状などです。

但し、あまりにもアレルギー反応が強すぎるとアナフィラキシーという、生命にも影響しかねない状態になることもあります。

食物アレルギーの治療

治療に際しては、まずアレルゲンが何かを知ることが重要で、判明していればその食物を避けます。判明させるための検査としては、血液検査、プリックテスト、食物負荷試験などを行い、原因とされる食物を特定させていきます。

原因となる食物を食べ、アレルギー症状が出た場合は、軽度であれば何の治療をしなくても治まるようになります。ただアナフィラキシーの症状がみられるのであれば、速やかにアドレナリン自己注射器(エピペン)による注射を打たなくてはなりません。

金属アレルギー

ご相談はお受けしますが、基本的には皮膚科への受診をお勧めしております。

予約メニュー

「横浜フロントクリニックでは、下記2つの方法で予約が可能です。またWEB問診にも対応しております。当院ではWEB予約システムを採用しております。事前にWEB問診を入力いただくことでご来院の際、スムーズに診療を行うことができます。WEB問診では予約の完了はいたしませんのでご注意ください。

(※当日の混雑状況に応じて待ち時間にバラツキが出ることがございますが、あらかじめご了承ください。)